濃茶 寿棚
裏千家で茶道を学んでいます。今日は、お稽古の復習で棚でのお濃茶の練習をしました。家には寿棚(ことぶきだな)があったので使いました。棚は、足が何本かで最後の水次で水を補充するときのやり方が違います。この寿棚は、二本足なので、水指を動かさずにそのまま水を足します。私が練習しているのは伯母のお道具なのですが、とても可愛い蓋置を見つけました。箱に「天主堂蓋置」てんしゅどうふたおきとありました。淡交会の九州大会が長崎で開催されたときの記念品だそうです。(昭和52年)この時、「茶道と平和を考える」というテーマで大浦天主堂で献茶式があったそうです。そこで、天主堂の六花弁クルス紋章とゴシック建築の柱をモチーフに長崎三彩の秀山窯で焼かれたものだそうです。長崎らしさと「一椀からのピースフルネス」という鵬雲斎大宗匠の理念を感じるものです。可愛いだけではない蓋置でした。着物は、紗合わせ、帯は博多帯です。紗合わせは、昔は6月15日からの2週間しか着れないものだったそうです。今は、単衣と同じように着ていいと言うことで着てみました。一枚目の布の模様が合わせた紗から透けて見える着物です。