和巾(わきん)

 裏千家で茶道を学んでいます。先週の濃茶では、「和巾」のお点前のお稽古でした。これは、裏千家11代玄々斎精中宗室が江戸末期、孝明天皇に献茶した際、和巾を拝領され、その翌年その和巾を披露するために点前をしたのが始まりとのことです。和巾とは、古袱紗(こぶくさ)です。天皇家からいただいた古袱紗を披露するものですから、取り合わせる道具も格の高いものです。水指は、瀬戸(焼)一重口で塗り蓋です。お茶を入れるのは、仕服に入れた中次(なかつぎ)です。この中次にお茶を人数分入れ濃茶を練ります。中次は、桑木地、内部は金箔張りです。

和巾の文様は二重蔓牡丹唐草(ふたえづるぼたんからくさ)です。

着物は浴衣です。若いときに作ってもらったものです。綿生地が肌触りがよく落ち感もあって良い着心地でした。帯は、博多帯の半幅帯です。結び方は、カルタ結びのちょっと華やかバージョンです。カルタ結びは平面的なので真ん中をゴムでくくってリボン風にしています。着付けの先生が自ら考案された結び方を教えていただきました。

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