葉蓋(はぶた)点前

 裏千家で茶道を学んでいます。昨日のお稽古は葉蓋のお点前でした。これは、裏千家11代玄々斎の考案した涼を楽しむ薄茶点前です。裏千家の当代は十六代座忘斎家元です。玄々斎宗室は、ちょうど明治維新のころの方で立礼式という椅子に座って行うお点前を考案するなど明治の新しい世に茶道の興隆をはかった方です。水指(みずさし)には共蓋(ともぶた)という胴と同質のもの、塗蓋(ぬりぶた)という黒い木製の漆塗りのもののどちらかを普通使います。葉蓋は、これを葉に変えます。お稽古では梶の葉でした。家にはなかったので蕗の葉をのせています。お点前の中で葉についた水滴を建水にこぼすところが涼をよぶ演出です。その後、葉をたたんで小さくして茎を葉にさしてまとめるので、茎の端はさしやすいように斜めに切っておきます。

 着物は、生紬です。帯は絽綴れの帯です。桔梗など秋の草花が綴れおりで織り出されています。

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